2021/12/31:大晦日

年の瀬の行事も終わったと思う間もなく、大みそかの行事をしている。
熊野灘の北東辺にあって大王崎を東端にして西に延びる南北に短く東西に長い前島半島は半世紀位前まで男は漁師女は海女として栄えた漁師町です。
昭和30年代まで正月は旧正月であった。故に大晦日の行事の中に節分の豆まきがあった。1年24節気の分かれ目にくる年も皆がまめに過ごすようにとの願望で豆をまいた。
その前に魚の頭と尻尾の部分を生焼けにして串にさし神棚に アラクサ といって匂いをかがせて戸口にさした。魔物除けだそうで、、、
我が家では時代が変わってもこの行事を継承している。家の中には福はうちと声を出しながら豆を打ち、玄関から外は鬼は外と心持大きな声で豆をまいた。そして、年越しそばを頂た。
夕刻からしたたかに飲んでいます。
ほろ酔い加減で宵闇の空を眺めて上ってくるオリオン座の星を見ています。三っ星を囲んだペテルギュウス、リゲル、その北西方向にアルデバランという星、さらにその隣に六角形のカペラ、冬の夜空を彩るシリュウスはまだ低い。
もう夢やけど、俺が車会社のトップになれば車の名前にカペラ、シリュウス、アルデバランとつけたのになあ、、
 この年まで活きて、思えば何もかも中途半端であったように思う。まぁ、健康であっただけが救いであったと思います。
 謡曲 敦盛は人生五〇年 今人生八〇年 俺はまだまだやと星空を眺めながら、、くる年もよろしくです。

2021/12/31:年の瀬

釣船 カネヤマの稼働も昨日で終わった。翌日の予報が寒波の来襲とあったので船を洗って迎春の用意をした。
今日朝からしめ縄と松竹梅を掲げて、山から切り出してあった竹竿に上から国旗、船旗、大漁旗を付け掲げようとしたら強風で
掲げられなかった。この大漁旗は3人の子供たちが数年前に贈ってくれたもので毎年掲げるのを楽しみにしていたが、、
 強風j寒波では、、それにわが手もかじかんで、、地球の温暖化といわれてから久しいが寒波は寒波です。
午後からは、お膳に干し柿、重ね餅、ダイダイ、イセエビ、お神酒を載せて海上の安全と大漁満足を願って海えの感謝を込めて祀ってきました。
 今年もいろいろお世話になりました。コロナ禍という社会のこともあったしわが身とその取り巻く環境にいろいろなことがありましたけど、
 これらのことを記憶に残して、来る令和4年が皆様方にいいことがあるように願っています。
 皆さんも健康に気を付けていい年にしてください。
 昨日の志摩沖の水温18.4度 沖合で鰹の群れが来たように無線で語っていた。、、、よろしくです

2021/12/25:クリスマス

今日はクリスマスです。皆さんの家庭はいかがでしょうか?。
強風が吹いてきた昼前に家に入ったらケーキがあって齧り付こうとしたら妻にたしなめられた。
 遠い昔の児童の時、志摩郡和具町立和具小学校は600人を超える児童がいた。その中でクリスマスをしたのは大体やけど2割に満たないように思った。
サンタクロースが煙突から入るというのも初めて聞いた。同級生の中に物知りがいて、日本の正月が3が日あるように外国のクリスマスも3が日ある、クリスマスイブとクリスマス、クリスマスツリーと語っていてそれを本気にしていた。
青春の時代 遠洋マグロ漁船の航海士をしていてそれなりの実入りがあったので静岡県清水市「当時」のクラブで酒を浴びるほどに飲んで散財した。有線放送からホタルノヒカリの曲が流れてきてもまだまだやと、、、
結婚して子供ができると東北出身の妻の言を入れてそれなりにするようになったが、子供たちが巣立っていった今ではケーキのみが小皿に2切れのみです。でもクリスマスです。
 これを書いている今、西日がガラス戸を通してくる。冬至を過ぎたら日の入りが遅くなったような気がする。もっとも日の入りが速いのは12月初句で、冬至は日中の時間が短いだけやけどなんか気分的によくなっています。
やがて正月、いい年を迎えてくださいコロナ禍の年は今年で終わりにしたいけど、、また新種の話があるもんねえ、、

2021/12/22:冬至

今日は冬至です。
 盛唐の詩人で詩聖と言われた杜甫が 一年も半ばを過ぎて 諸々の花も散りはて アンタレス西に流れる 、、と詠み、わが県が生んだ俳聖芭蕉は 月日は百代の行き交う年も旅人なり 船の上に生涯をうかべ老いを迎えるは、、と書いた。早いもので冬至です。一年に感謝をしてくる年も健康であるようにと柚子湯に入ってお酒を飲もうと思っています。いろいろお世話になりました来年もよろしくです。わが事やけど、書きかけたら枚挙にいとまがないくらいのことがありました。でも,過ぐる日の 東北大震災の跡を何度も見て復興に立ち上がった東北人にくらぶれば、、、との思いもあります。気を付けてやりますのでよろしくです。
  今志摩沖の水温19・8度 沖合で鰹の群れが出てきたようです。、、、よろしくです

2021/7/12:梅雨明け

接触する異質の気団があって暖気団が優位の時には温暖前線、寒気団が優位の時は寒冷前線勢力が等しい時は停滞前線ができる。この停滞前線が初夏の梅の実が熟れる時が梅雨前線。秋の長雨は秋雨前線です。我が家の隣に我慢の丘という所があって、幼少の時から耳学文で仕入れた。夏の向かうと共に太平洋高気圧が海面の水温の上昇と共に勢力を増し前線を北方に押し上げる。そが為に豪雷雨をもたらす。今日午前中は良かったけど、午後から雷鳴と豪雨がすごかった。古老が言う、雷が鳴って梅雨が明けると、、、
 ゆえに梅雨が明けた。確信はないけど俗に言う梅雨明け10日雨の心配がないそうです。
 若い日海技試験を受験した。3科目あった。航海術、運用術、法規と。その運用術に気象の問題が必ず出題されて難なく合格した。天気で航海に難をえた船も多かったから、、、
 余談やけど、、この海技試験を早くに取得し船長yの経験があったので小型の1級海技士の免許は3時間でもらえた。、、、さぁ梅雨が明けたよ、、よかったら、、、

2021/7/9:汐かけ祭り

明日旧暦6月1日は「潮かけ祭り」です。毎年のこの日漁港周辺と沖合の大島、その海路周辺で人と人,船と船で潮かけが行われてきました。志摩半島の前に海浮かぶ様にしてある南北に短く比較的東西に長いこの町は前島半島とよばれてきました。小高い丘の上に登ると前後に海を眺められる地区です。故に男は漁師女は海女として栄えた町です。海を崇め海に感謝を込めて、また男女の出会いの場であった。歌の文句じゃないが 好きな女子を船から投げる天下御免の潮かけ祭り と歌われたように。その祭りがコロナ禍の時だで中止です。昨年もそうやった。3年位前のこの祭りの日にネットでお客さんを募ったら40人を超える方が来てくれておお賑いであったが今は昔です。一時も早く終息してまた祭りがおこなわれる日が早く来るように祈っています。余談やけど、地元の神社の総代をしていて前夜祭の今日,富士浅間神社を参拝した有志が神社に集まってお祓いをし、みそぎを込めて海上安全と大漁満足を海に首までつかり祈願するに褌の締め方の知らん方がいて、未婚の女性をモデルにして私が指導したことがあった。良く知っている相撲部屋に入門したことがあるのかと聞かれたが、私が物心付いた時はこの国のほとんどが貧困の時代で海水パンツは買ってもらえず褌の時代やったから、、でもよ、、その女性の胸とお尻の記憶がいまだにある。あぁ海の潮の流れの様に人生が過ぎていきます。
今志摩沖イサキが少しでサバの群れに押されて悪戦苦闘しています。良かったら、、、待っています。

2021/7/1:豪雨

時間の経過は年齢と共に加速するということを聞いたことがあったが本気にしなかったが、言い得て妙だと納得しています。こまめに書いているつもりが、、、
 東沖に進んだ低気圧が前線を引っ張って、ゆえに前線は北上し今志摩半島に豪雨を降らしています。熊野灘の北東部にあって海に浮かぶ様にしているこの地区は割合水捌けがよいので大きな水害が少ないけど、過去は過去としていつ何時想定を超える水害を含めて大災害が起こらないとも言えません。浜から切り立った崖の上にある我が家を出てみれば浜に流れる水量が音を立てています。ここ数日高温気味に推移していたので大洋から水蒸気が上昇して海の水が塩分濃度が多くなったんやとちゃうかいなぁと思っていましたがこの豪雨で幾分薄くなるやもです。海上の風は北東風がまくっていますが片田の麦埼によって緩和されていますが、波はすごいです。この分では明日の出船も無理です。まぁ待てば海路の日和ありというで、、、

2021/5/16:梅雨入り宣言

気温は乱不調を繰り返しながら進んでいます。昨日は初夏ならぬ夏の暑さやと思いきや、今日は曇天から小雨の天気です午前4時に出船し10時過ぎに帰港しました。車に乗ったらラジオから気象情報を、東海が梅雨に入ったと報じていました。私の記憶にない報道です「もともとが浅学菲才の身で曖昧模糊とした記憶やで」聞いて、早いと思った。
 でも季節の推移やでこればっかは、、今まではこの梅雨に入ってから志摩沖のイサキは産卵と捕食のために食いたって、僅か2,4屯の小さな船で父親は大漁の時期やった。幼少の頃、父親が市場に渡してから舟を砂浜に挙げるのを日課にしていて家内中が行った。カンコにおかずのイサキが数匹あって、漁を聞くと100キロと顎を突き出して話をしているのを聞いて、おらげの父ちゃんは誰よりも偉いと子供心に思ったのも今頃です。梅雨イサキとか麦藁イサキとかよがれていたから、、、そのイサキ漁が少なくなった。親父の頃に比べると漁師の数も少なくなったのに、、海流異変か海洋汚染かそれとも魚も少子化になったのかなあ、、、海象がいい日はほとんど出船していますが大漁は続かない、逆に不漁も続かないけど、、
 魚が食い立ったら知らせてほしとお客さんのリクエストはあるが続かないので知らせようがないし、時世がコロナ禍の時やでぼつぼつやります。、、、よろしくです

2021/4/16:山背の風

北東の風が強めに吹いて波を起こさせて、ために休んでいます。
移動性を帯びた高気圧が東に去って、西から接近してくる低気圧に風を送り海上は時化模様です。
古来よりこの風を山背の風とよんで嫌っております。
東北地方のみならず関東平野まで冷害を起こし農作物に被害を与えます。
熊野灘の北東部に位置し 男は漁師女は海女として栄えた我が地区は猫の額位しか農地がないで被害は少ないが、海の荒は堪える。
この風が起こす波をやまぜ波とよんで幾人もの漁師や海女を海底に突き落としたり引きずり込んだりと災難を起こした。
稼がなければ食べていけんかったし、人の行かん時に行けば値も上がると欲を出したこともあったでしょうに。
家族を養うために嵐の海に船出して命がけで、、、でももう昔の話です。どこ家にもあるテレビ、誰もが持っているスマートフォン、これらで情報が簡単に入る。それによってほとんどの方が安全第一と心に刻んで設備のい船闘力を持っていても無理する人は少ない。人生80年の時代やでそれがいいかもです。
 今志摩沖、例年のイサキやマダイは少なめで辛うじて土産のみで、沖合のビンナガやカツオ漁に精を出しています。
コロナの影響を受けて客足の伸び無いけど、その引き縄やジギングに走っていますがこの時化でしばらく休みです。